【Word】文字を縮めて1行に収める方法|文字幅・文字間隔の調整手順

Wordで文書を作成していると、例えばタイトルや送付文書の宛名など、できれば1行に収めたいのに、文字が少しだけはみ出してしまい、1行に収まらないことがあります。

そんなときに便利なのが『文字幅』や『文字間隔』を調整して文字を少しだけ縮める方法です。

この記事では、文字を縮めて1行に収める方法を初心者向けにわかりやすく解説します。
フォントサイズを変えずに見た目を整えたい、という方は必見です。

目次

文字を縮める2つの方法

Wordで文字を縮めて1行に収めるには、主に次の2つの方法があります。

方法内容メリットデメリット
① 文字幅の変更文字そのものの横幅を縮めて行幅を調整する見た目がほぼ変わらず収まりが良い
文字を縮める意図が読者に伝わりやすい
文字を縮めすぎると読みづらくなる
② 文字間隔の変更文字と文字の間を詰めて全体を短くするより自然な印象になる調整幅に限界がある

それぞれ特徴はありますが、どちらもタイトルや見出しなど、少しだけ長い文字列を自然に収めたい場合におすすめです。
本文全体に適用すると読みづらくなるため注意しましょう。

それぞれの設定は『フォント』の『詳細設定』タブから簡単に行えます。
以下で順番に手順を紹介します。

方法①:文字幅を縮小して1行に収める

基本操作

1. 1行に収めたいタイトルや文章をドラッグして選択します。

2.『ホーム』タブ の『段落』グループにある『拡張書式』アイコンをクリックします。

3.表示されたリストの中から『文字の拡張/縮小』にマウスポインターを合わせます。

4.さらに倍率のリストが表示されるので、好みの倍率を選択します。

これで、選択した文章の横幅が縮まります。

倍率を細かく設定する

5.さらに細かく倍率を設定したい場合は、倍率のリストの中から、『その他』を選択します。

もしくは『フォント』グループの右下にある矢印マーク↘をクリックしても、ダイアログボックスを開くことができます。

6.『フォント』のダイアログボックスが表示されたら、『詳細設定』タブの『文字幅と間隔』セクションにある、『倍率』の欄に目的の数値を入力します。

これで、入力した数値の倍率に変更されました。

CHECK

幅を90%以下にすると文字がつぶれた印象になることがあるため、95%前後がおすすめです。

方法②:文字間隔を詰めて1行に収める

2つ目の方法は文字と文字の間隔を詰める方法です。

タイトルや見出しなど、少しだけ長い文字列を自然に収めたい場合におすすめです。
本文全体に適用すると読みづらくなるため注意しましょう。

1.文字間隔を詰めたい文章をドラッグして選択します。

2.『フォント』グループの右下にある矢印マーク↘をクリックして、『フォント』のダイアログボックスを開きます。

 『フォント』のダイアログボックスは『Ctrl+D』のショートカットで開くこともできます。

3.『フォント』のダイアログボックスが表示されたら、『詳細設定』タブの『文字幅と間隔』セクションにある、『文字間隔』のプルダウンメニューから『狭く』を選択します。

4.『狭く』を設定すると、右側の『間隔』の欄に数値が表示されます。

ダイアログボックス下のプレビューを参考にしながら、この間隔の数値を調整します。

CHECK

0.1pt~0.5ptを目安に調整すると、見やすくなります。

5.『OK』ボタンをクリックして、文書に戻ると、間隔が変更されています。

TIPS

文字間隔のプルダウンメニューには標準の他に『広く』と『狭く』があります。

このとき、『広く』の設定で数値を大きくすると、間隔が広くなり、
『狭く』の設定で数値を大きくすると、間隔が狭まります。

文字幅の縮小を利用した小ワザに関しては、以下の記事も参考にしてみてください。

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調整のコツ

影響の少ない部分だけ設定を適用する。
⇒空白スペースや記号、句読点など、文章の見やすさに影響の少ない部分だけ文字幅や文字間隔を小さくします。

『文字幅』と『文字間隔』は組み合わせることもできる
⇒ 片方の操作だけではうまくいかないときは、両方の操作を適用すると微調整できる場合があります。

例えば今回の文章の例で、文字以外の記号(【】、|、・)に文字幅『80%』と、文字間隔『1.5pt』を設定すると1行に収まります。

印刷レイアウト表示で確認する
⇒ 表示モードを変えると、実際の見た目や余白とのバランスが確認しやすいです。

フォントによって印象が変わる
⇒ ゴシック体は縮めても比較的見やすいですが、明朝体は印刷した時につぶれやすいため注意しましょう。

さいごに

文字を縮めて1行に収める方法は、見た目を整えたいときにとても便利なテクニックです。

フォントサイズを変えずにバランスを調整できるため、ビジネス文書のタイトルや案内状、報告書の見出しなど、きちんとした印象を与えたい場面で役立ちます。

ただし、縮めすぎると読みにくくなったり、デザイン的に不自然に見えることもあるため、全体のバランスを見ながら少しずつ調整するのがポイントです。

ぜひ今回紹介した「文字幅」や「文字間隔」の調整方法を活用して、見やすく美しい文書づくりに役立ててください。

皆さんのお仕事に少しでも役立てれば幸いです。ではまたノシ

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この記事を書いた人

化学系エンジニアを始めとして、10年以上技術者として仕事しています。
このサイトではWordやExcelを中心に、本当に初心者の方向けに、役立つ情報やテクニックを発信していきたいと考えています。
最近思うのは、『費用対効果(コスパ))、『時間対効果(タイパ)』も大事だけど、『心労対効果』が大事だよなぁと思っています。
目指したい成果は心理的安全性が保たれたまま達成できそうか。もしそうでないのなら、7~8割の達成度でいいので別の作業プロセスを模索できないか。
持続可能な働き方の実現のためには、心の健康は非常に重要ですよね。いつかこんな言葉できないかなぁ笑

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