ワードで文書を作っていて、改行したときに開始位置が揃わない!となったときはありませんか?文章に半角英数字やカッコ、上付き文字のような特殊な文字が混ざっていると特に起きやすいかなと思います。
そんな時の解決方法を何パターンか紹介したいと思います。
ルーラー表示にして、半角・全角スペースを使ってみる
まずは、基本的な方法について紹介します。たいていの場合は、この半角・全角スペースを適宜入れることで揃うかと思います。
以下の文書を使って説明します。
メインメニューの『表示』タブから『ルーラー』にチェックを入れると、シートの上側と左側に目盛り線が出てきます。この目盛り線は、カーソルの位置に連動して矢印が動くので、現在の開始位置が分かるようになります。
※上の文書の内容は妄想で書いたもので、実在のイベントとは無関係ですのでご了承ください。
このルーラーを使って[2.自己紹介(1)]の行と、[3.協議(1)]の行にそれぞれカーソルを合わせてみると、開始位置がずれていることが分かります(もちろん慣れていれば、ルーラーなしでもずれていることに気づくかと思います)。
このような時に、にスペースキー(space)を使って開始位置を揃えたい場合は、一度バックスペースキー(backspace)を使って、左端に戻ってから、同じ回数の全角または半角スペースを入れて右にずらしていきます。
ルーラーの便利な機能として、ルーラーについている矢印をマウスで動かすことで視覚的にインデントを調整することができます。上側の矢印を動かすと、その行の文字列の開始をずらすことができます。一方で下側の矢印を動かすと、その行の左端の空白を含めた開始位置(インデント)を動かす事ができます。
インデントを使ってみる
インデント機能とは、段落やテキストの左端の開始位置を調整するための機能です。先ほどはスペースキーを使って調整しましたが、同じようにインデントを使って調整できます。
個人的な使用頻度としてはスペースキーが多いですが、インデントキーを使って作成される方もいるので、覚えておくと、戸惑わずに対処できますし、解除しようと思えば簡単に解除することもできます。
インデントを増やしたり減らしたりするには、ホームタブの段落のセクションにある『インデントを増やす』、または『インデントを減らす』ボタンをクリックします。
ボタンを使ったインデントの増減は基本的に全角1文字ずつなので、細かい調整がしたい時には、『段落』のダイアログボックスを開いて設定します。
『段落』のダイアログボックスは『ホーム』タブの段落セクションにある左下の矢印↘をクリックすると開けます。
インデントの項目にある『左』または『右』の上下の矢印ボタンをクリックすることで、0.5文字単位で調整ができますし、手打ちで直接入力することで0.1文字単位の細かい調整もすることができます。
白色文字を使ってみる
ここからは、小技になります。
スペースやインデントを調整しても左端が揃わないときに使える、一つ目の小技は、白文字を使う方法です。
テキストの色を白にすることで、文字は存在しますがパッと見や印刷では表示されないようにして、スペースの代わりにします。
下の例では「花火大会」という文字列と、次の行の「新型コロナウイルス」という文字列が少しずれています。
まず、一度「新型コロナウイルス」の開始位置を上の行の「(1)」の開始位置と揃うまで、バックスペースで左に戻ります。
次に「新型コロナウイルス」の前に、前の行と同じ「(1)」を書きます。
次に追加した「(1)」のテキストの色を背景色と同じ色、ここでは白にします。
これで解決できる不具合は結構あります。
ただし自分だけが使う文書であれば問題ないですが、他の方も編集する可能性がある文書であれば、できるだけ使わない方が無難かと思います。
(検索に引っかかったり、文字数が実際と合わなかったり、何かと惑わせる要素を残してしまいます。)
【文字位置の微調整】空白スペースの拡大縮小を行う【最終手段】
最後は最終手段の小技の紹介です。
ワードでは、余白や、テキストサイズに応じて自動で改行される機能があります。このせいで微妙に開始位置がずれて、いろいろ試してもうまく揃わない場合があります。また、上付き文字のような特殊もじを使った際にも微妙なずれが起きることがあります。
ワードの仕様上の問題なので、そのままにしている文書も多く見かけますが、細かいところにこだわりたい時に使える小技です。
下の例では「新型コロナウイルス~」の行が「中止し」で自動改行されているため、微妙に上の行の「花火大会」と開始位置がずれています。
まず、調整したい行(例では「新型コロナウイルス~」)の先頭の空白スペースをドラッグして選択し、『ホーム』タブの『段落』のセクションにある『拡大書式』から『文字の拡大/縮小』⇒『その他』を選択します。
この場合は、空白を拡大して、「花火大会~」に開始位置を揃えたいので倍率を基準の100%から少し大きくしてあげる必要があります。今回の例は少しずつ拡大幅を増やしながら、具合を見ていき、119%の拡大がちょうどよさそうでした。
この方法の特徴は「中止し」の部分の自動改行位置を変えずに微調整ができる点です。もし、最初に紹介した、「一度バックスペースで左端に戻り、スペースキーで調整する」方法で解決する場合でも、熟語を切る形で改行されてしまったり、改行位置が気に食わないときは、他の方法も組み合わせると理想に近い形になるかもしれません。
さいごに
今回の内容は、ちょっと例で作った文書が悪く説明が難しいところもありましたが、結構皆さんも出会う悩みではなかったでしょうか。今までの業務の経験や他人が作った文書で出会った小技をなるべく使える形で紹介しましたが、他にもいい方法があればアップデートしていきたいと思います。
皆さんのお仕事に少しでも役立てれば幸いです。ではまたノシ
コメント